ずっと消えない約束を、キミと〜雪の降る海で〜
受け取ったリングを手の平に乗せて、無言のまま見つめた。


結局、あたし達にとって“最後のお揃い”になってしまった物を二人で着けていられたのは、本当にほんの僅かな時間だった。


「それとも、雪緒の写真の前に置いて……」


控えめに切り出したおばさんに、首を小さく横に振る。


「あたしが……持ってるよ……」


何日も泣き続けたあたしは、もう下手くそな笑顔を繕う事すら出来なかったけど、それでもおばさんを見つめた。


その直後……。


涙で歪んだ視界の中に、壁に掛けられた日めくりのカレンダーを捉えた。


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