それから。〜不機嫌な先輩と不器用恋愛〜
「そうだよ。ごらん、このフレッシュな感じ。
いいだろ?新入部員だぞ」
「これはこれは、珍しい」
生川先輩は、顔を近づけてわたしの顔をまじまじと見た。
ちょっ。
か、顔、近い。
頬が赤くなるのがわかった。
「ほんと、かわいい。真っ赤でトマトみたい」
そう言って、目を糸のように細める。
「あ、あ、あのっ」
いきなり、そんなきれいな顔で、かわいいとか言われると、どきどきしてしまう。