ニューロティック・宴(エン)
沙織が最後に
わたしに言った言葉、
今ならわかる。


こいつらは
親という立場を利用し、
自分達の快楽の為、
自分達の慰みの為、
自分達の野望の為
だけに
わたしの人生を
乗っ取ろうと
していた。


今考えれば、
何故それに
気付かなかったのか
不思議だが、


そこはやはり

『親子』

『家族』


という呪縛に
古い詩織自身が
囚われていたのだろう。
< 270 / 311 >

この作品をシェア

pagetop