ニューロティック・宴(エン)
わたしは
おばあちゃんっ子でした。


同室の
おばあちゃん達も
孫みたいに
可愛がってくれます。


だから
お見舞いに行くと
ついつい
長居してしまいますね。


『詩織、気をつけて
帰るんだよ。』


『うん。』



『またおいでよ。』


『わかりました。』



『ゾンビに
ならないように
気をつけなさい。』


『うーん、
その約束びみょう…』



そして
お菓子をどっさり
持たせてくれて。


どっちが
お見舞いされてんだか、
わかりゃしない(笑)




帰り際に
主治医の先生から、


『お父さんに渡して下さい。』


と封筒を受け取りました。
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