恋人は王子様!?



RURURU


ん?


電話…


誰だ?


「はい」


「裕則?久しぶり」

「由美?」


考えてた本人からの電話…


「そんな驚いた声出さないでよ」


「あ、いや」


「フフフ… お誕生日おめでとう」


「…覚えてたのか?」


「残念なことにね。…ハハハ…ほんとはね、去年のクリスマスイヴに菫ちゃんに会ったから、思い出したの」


「……」


「あれから…二年半も会えなかったって?」


「…あぁ」


「仲直り出来たの?」


「…あぁ」


「よかった!」


「由美」


「えっ?」


「ほんとに悪かった。謝っても謝りきれない」


「もう、いいわよ。裕則の気持ちは分かってたんだもん」


由美…


「謝るなら私にじゃなく…菫ちゃんにでしょ」


「あぁ」


「私ね、菫ちゃんにも紹介したけど、恋人がいるの」


「ん…菫が云ってた。凄くカッコイイ人だって」



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