恋人は王子様!?
――
―
やっと順番が…
「先生」
「篠原か?」
複雑そうな笑顔で
「これ、クラス女子全員からです。いつもお世話になりありがとうございます」
箱を受け取り
「クラス女子全員から」
「はい。担任の先生と副担の先生に」
苦笑いを浮かべて
「ありがとな。クラスの女子にお礼云っといてくれ」
「はい。…だけど凄いですね~」
「……」
「失礼します」
まだ後ろに並んでるので、早々に失礼する。
振り向くと、島先生と野崎先生が笑ってた。
だけど、あんな大量のチョコレートどうするんだろう。
やっぱり裕ちゃんが食べなきゃ悪いわよね。
吹き出物とか出来ないかしら。
でも、やっぱり妬けるなぁ。
胸が痛い。
はぁ~
嫌だな、こんなヤキモチ妬きの自分。
……
…
駄目駄目!
気にしない。
気分切り替えて勉強しよ。
もうすぐ二次試験なんだから…