恋人は王子様!?



――





やっと順番が…


「先生」


「篠原か?」


複雑そうな笑顔で



「これ、クラス女子全員からです。いつもお世話になりありがとうございます」


箱を受け取り


「クラス女子全員から」


「はい。担任の先生と副担の先生に」


苦笑いを浮かべて


「ありがとな。クラスの女子にお礼云っといてくれ」


「はい。…だけど凄いですね~」


「……」


「失礼します」


まだ後ろに並んでるので、早々に失礼する。


振り向くと、島先生と野崎先生が笑ってた。


だけど、あんな大量のチョコレートどうするんだろう。


やっぱり裕ちゃんが食べなきゃ悪いわよね。


吹き出物とか出来ないかしら。


でも、やっぱり妬けるなぁ。


胸が痛い。


はぁ~


嫌だな、こんなヤキモチ妬きの自分。


……





駄目駄目!


気にしない。


気分切り替えて勉強しよ。


もうすぐ二次試験なんだから…




< 170 / 215 >

この作品をシェア

pagetop