恋人は王子様!?



――





「ゥワ!」


背中を叩かれた。


振り向くと


「島先生」


「よぅ、篠原 大丈夫か?」


あぁ、午前中体育があったな。


「はい、大丈夫ですよ。…フフフ…」


「うん?どうした」

「噂をすれば影ですね」


「うん?」


先生の耳元で


「今、野崎先生の所にいたんですよ」


「篠原!」


「先生、赤くなってる」


「馬鹿、大人をからかうな」


おでこを突かれた。

「フフフ…先生」


「うん?」


「結婚式には呼んで下さいよ。これでも一応キューピッドなんですから」


「け、結婚って…馬鹿」


「ハハハ…先生、また赤くなった」




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