恋人は王子様!?
「…私達は手助けはしないわよ。静かに見守らせてもらうわ」
「はい」
「あ、私達のことは内緒ね」
野崎先生がウインク。
「分かってます。…あ、さっき菫がきっかけって」
「あ、あぁ…昨日も云ったが、篠原が倒れる度、俺が呼び出されてたから」
「相談に乗ってもらってたの。私も初めての担任だったし…不安もあったしね」
「篠原は自分がキューピッドだと思ってる」
「菫は二人が付き合ってるのを知ってるんですか?」
「あぁ、篠原だけな。アイツ…自分以外の事は鋭い」
「……」
はぁ~
溜め息が…
菫は…
病気にまでした俺を…許してくれるんだろうか…
受け入れてくれるんだろうか…
*蓮見裕則side 終*