Dear.幽霊の君。
「だって、美人なのに乱暴するし。強気だし。自分が美人だって自覚してるの認めちゃうし」
「ホントの事だから認めるでしょ」
「いやぁ、もっと弱い方がモテるけどな」
その言葉で、美仔の手は止まった。
ちなみに、美仔は大河の傷に消毒液を塗ってるとこだった。
「男なんて、顔だけで判断するから関係ない」
「そーかな。オレは中身も見るけど」
「そう言う人こそ顔重視なのよ」
「ははは、ひどいなー」
「ひどくて結構ですよーだ」
消毒液をたっぷり含んだ綿を捨てると、美仔は絆創膏を取り出した。
大河の口元に絆創膏を貼り、あたしを呼んだ。
「友梨香、話があるの。ちょっといい?」
「え?あ、うん。いいよ」
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