Dear.幽霊の君。
「今、告白されても嬉しくねぇよ!」
「ごめん、今気付いたの」
「友梨香が消えたら、意味ないのに!」
ありがとう、あたしはその言葉だけで
十分幸せ。
「友梨香、俺はお前の百倍お前が好きだ!友梨香が俺を好きな気持ちの百倍、俺は友梨香が好きだ!!」
「ありがとう」
「だから、消えんな!!!」
どうしようもないよ。
そんな事言ってる間にも、
あたしの体は透けていってるの。
消えちゃう運命だったんだもの。
最後に、誠也が好きって気持ちに気付けた。
気付かせてくれた神様、
ありがとう。