霧の獣

仲間を求め。



扉の向こうに出ると聖者が待っていた。
『さぁ、こちらへどうぞ。』



入って来た扉の前に連れて行かれる俺、
扉の外に出ると、さっきの聖者がいた。



『お外の方にご案内致します。』
聖者に言われ黙ってついて行った。
入ってきたとき同様に立派な門の所に案内された。



『外に出ます。』
俺は黙ったまま静かに頷く。



そしてそのまま俺は水中を抜けて
外へと出た。


その距離は行きよりも短く感じた。










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