ツイテル恋、ツイテナイ恋☆
 レジへ着くと、佐藤は申し訳なさそうな表情をして琴美を見た。
「ここは割り勘でいいかな」
「あっ、もちろん。ごめんね」
 先に佐藤から言われてしまったので、何となく罪悪感を感じた。おごられるつもりはないのに、なんだか図々しく思われているようで、少し嫌だった。
 直前の幸せな気分はつかの間であった。
< 137 / 200 >

この作品をシェア

pagetop