ツイテル恋、ツイテナイ恋☆
 佐藤にそう言われて琴美は言葉につまってしまった。
 楽しい時もあったが、最近は一緒に居て苛立つことや冷めてしまうことが多かった。でも、本当の気持ちはどうしても言えなかった。すべて言ってしまえば佐藤は傷つき、立ち直れないかもしれない。これから就活が始まると言うのに余計なショックを与えてしまうことになってはいけないと琴美は慎重に言葉を考えた。
< 185 / 200 >

この作品をシェア

pagetop