五人の王子に仕えしは


 バシャバシャと顔に冷水を浴びせて気付いた。



「……うわあああああああ!」


 忘れてた。すっかり忘れていたよ。




今日から地獄の学園ライフが開演するんだった……!



「うわああああ!」


 絶望に打ちひしがれた私は濡れた顔のまま部屋に駆け込みまたベッドにダイブした。


 これはダメだ。まだ心の準備整ってない。
 ベッドでごろごろと悶えていると、私の絶叫で目を覚ましたらしい母が「うるさいわよ」と声をあげた。


「……今日は学校休もう」


 そう思い私は二度寝に入った。





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