冬に降る涙の雨。


暖かい風が私の頭にあたる。

髪の毛を乾かした後、ドライヤーを机の上に置き、部屋へと向かった。



「ふー……」
ベッドに腰掛け、大きく息を吐く。

今日も、色々あったなぁ。
まだ、カナちゃんの家に、この家に来て2日目だけど、何故か緊張とかしない。

それよりも、慣れたみたい。
私の住んでいたマンションよりも、居心地がいいし、落ち着く。


なんでだろう。


カナちゃんパワーかな?

分からない。


でも、まぁいっか。
私はこのまま時が来るまで楽しく過ごせばいいんだ。

……いつか、カナちゃんと離れ離れになるのはわかってる。


そんな気がしてならないから。


でも、それでも。
私はカナちゃんと一緒にいたい。
時間が許す限り、一緒にいたい。


どうか、少しでも長く、カナちゃんと一緒にいられますように。


そんなことを考えてるうちに、私は眠りについていた。





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