冬に降る涙の雨。

*カナちゃんとお家*



気がつくと時刻は午後6時。
私はコンビニで買って来たおにぎりを食べ、ジュースを飲んでから荷造りを始めた。

何が起こるか分からない不安と緊張感で胸がいっぱいだった。


こんなにもドキドキしたのはいつぶりだろう。

小学校の時の遠足以来かも知れない。

なんて考えながら、キャリーバッグに洋服や下着を詰めていく。


カナちゃん家に、住むってことなのかな……


でも、“必要な分だけ”って言ったよね……?


ってことは、ちょっとの間だけお泊まりするってことなのかな……


分からないことが多すぎて、頭がいっぱいいっぱいだった。


とりあえず、荷造りしなきゃ。


そう思い、再び荷造りを始めた。






< 9 / 107 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop