コルニクス

クロは溜息をつき観念し、ドアを開けた。

開け放たれたドアの先に広がる景色は、
いつもの、太陽の光がさんさんと射し込むテラ・ドムスではなく、"闇"だった。

正確に言えば、その太陽の光を遮るようにして立っている真っ黒な巨体がつくり出した"闇"だ。

クロと怪我人が敬礼して、ドアの横に一直線に並ぶ。

どしどしと重たい足取りで、
のしのしと見るからに重たそうな巨体を動かし、
づかづかとゆっくりテラ・ドムスのダイニングに入ってきた"闇"。

それが放つ殺気とも言える暗黒なオーラで、その人が元帥だと知った。

「随分と手間取ったようだな。こんな罰則、難なくこなして当たり前だろうに」

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