コルニクス

ルナというのは月のことで、

昼、つまり表では埋もれるように消え入るように存在し、
夜、闇を照らすような裏社会専門の組織、
ということが由来しているらしい。

だからそんなことを聞かされて、誰がこんな当世風なモダニズムの塊を想像しようか。

私が想像と現実とのギャップに驚いている間に、大佐艦は屋上に着陸する。

船から降りると、なんとも綺麗なラインが、私たちを出迎えてくれた。

ピシッと一例に並んで同じ高さで敬礼する人たち。

その前に一人立っていた、綺麗な女性が同じポーズをして言った。

「テラ・ファミリアどの。長旅お疲れ様であります」

「この度は、このような援助に対し、我ら一同感謝にたえません」

< 423 / 575 >

この作品をシェア

pagetop