コルニクス
◆THIRTY-ONE

食堂の料理は最高においしかった。

アンジェリカ夫人に言いたいことが言えた。

隣のクロとはあのあと楽しく会話ができた。

トイレに行っていたはずのクリュさんが軍服で戻ってきたのには思わず吹いた。

…とまぁ、とにかく幸せな気分の私。

「あの、少しよろしいですか」

部屋に戻ってふかふかのベッドに仰向けにダイブし、
満腹のぷっくりでっぱったお腹をさすっていると、
ラクリマが申し訳なさそうに手招きしていた。

ステルラも近くにいて、どっちが呼ばれたかが分からないため、
2人でラクリマのもとへ駆け寄る。

結局どっちでもいいらしく、そしてどっちもいていいらしく。

2人でラクリマの用とやらを聞く。

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