年下彼女に負ける俺-1-
「可愛いプレゼントが見つかってよかったね。」


「うん。天使ちゃんのおかげだよ。」



電車を待っている間にいる駅のホームで、天使ちゃんと話していると、彼女はそんなことないよと言った。


たとえ本人がそう言ったところで、天使ちゃんのおかげであることは変わりないんだけどね。





結局、皐月へのプレゼントはネックレスにした。

天使ちゃんの意見も入ったからなのか、なかなかセンスのいいものを買えたとか思う。





「喜んでくれるといいな。」


「大丈夫だよ。きっとね。」



右手にプレゼントが入った袋を持って、二人で電車を待った。

夕方だからか、他にもたくさん人がいた。
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