年下彼女に負ける俺-1-
よいしょと誰かが呟きながら床に荷物を置く音が聞こえた。



この声は、どう考えても聡ちゃんの声ではなくて女性の声だった。

もしや今度こそ浮気相手の登場か!?と思いながらも、聡ちゃんのことは信じているつもり。





「美桜子ちゃーん?」


女性の声が聞こえたところで、寝室のドアが開いた。




誰だと思って視線をドアの方へと向けると、女性の人は紗枝香さんだった。





「紗枝香さん、どうして!?」


私の質問に対して、紗枝香さんは聡介に頼まれたと言った。
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