白い鳥(青い魚2)
ふれあい
白い鳥は

人魚のいる岩場の上へ

舞い降りました

白い鳥はお腹をすかせていました

「どうして俺を見てるんだ?俺に用事があるのかね?」

鳥は

鋭いくちばしを人魚に向けて、おおきく開いてみせます

けれど人魚は、そんな鳥の様子に

別に怖がるふうもなく、黙ったまま彼を見つめます

「おい、おまえ、何とか言ったらどうなんだ」

それでようやく
人魚は口を開きました
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