先パイとあたし


そのあと、あたしは初めて自分から先パイにメールをした。


なぜか、妙に緊張していた。


[今日はありがとうございました。
楽しかったです☆
ネックレスすごく嬉しかったです!
今日は、本当にありがとうございました!]


長文を送るのは、初めてだった。


少しして、先パイから返信が来た。


[俺こそ今日はありがとう。俺も楽しかった。
って言っても、特に何もしてやれてないけどな。
まぁ、水咲が楽しんでくれたなら、良かったよ。
また行こうな!]


[はい。では、また!]


[おう、また学校で。おやすみ。]


[おやすみなさい。]


先パイに対しての恐怖心は完全にない。


そのかわり、特別な感情を抱くようになった。





これが”恋”だと気がつくのは、まだもう少し先...。








< 45 / 280 >

この作品をシェア

pagetop