キミのとなり。
毎度の事ながら、晃は一人酔い潰れて爆睡。


晶子と力を合わせて私のベッドまで晃を運ぶ。


「ったく、子供と一緒なんだから。」


もう既に奥さんのような貫禄を見せる晶子。


「でもよかったねぇ~まさかこんなに早くゴールインするとは思わなかったよ。」


「……まぁ、こんなだけど結構優しいし、頼りになるとこあるし。」


そう話しながらベッドに寝転がり大いびきをかいて眠っている晃を愛しそうに見つめている。


「私決めてたんだぁ。」


晶子がポツリとつぶやいた。


「え?」


「結婚するならこの人しかいないって。出会った時からずっと……。」


少し顔を赤らめて恥ずかしそうにそう話す晶子を見て素敵だと思った。


「だからさ……」


「ん?」


「千秋も、絶対後悔しないでね!」


ドキッとした。


心を見透かされているみたいで……。


「人生は一度きりだよ!?過ぎた時間は取り戻せないよ!?」


「晶子……。」


「…なんて、別に私が偉そうに言う立場じゃないけどさ!ひとつ言えるのは……」


“自分に嘘はつかないで”


晶子が最後に言った言葉が私の胸に突き刺さった。”


私は自分に正直に生きていると言えるだろうか。


嘘偽りなく生きているだろうか……。



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