キミのとなり。
悲しい報せ
《それで結局前のマンションに住むことになったの!?》



「うん、そうなの。ほんっと偶然おんなじとこ案内されてさぁービックリだよね!」



携帯を肩と耳の間に挟みながら引っ越し荷物を片付けつつ、晶子と電話をする。



《でも……大丈夫なの?》


「へっ?何?」



《そこに居て、辛くならない?》



一瞬片付けを進める手が止まる。



《……思い出しちゃうんじゃないかと思って…ごめん、余計だったかな。》



「ううん……大丈夫だよ!」


《あれから結構経ったけど……どうなの?連絡は?》


「取ってないよ……もうひと月になるかな。」



ガラッと窓を開け放ち新鮮な空気を取り入れる。



目の前に広がる夜景が私の視界を占領する。



ネオンの光りが綺麗……



《そっか……。》



言葉を詰まらせる晶子。



目をつむると、冷たい風が頬を撫でた。



「大丈夫だよ私。」



《え?》



それは無意識に自分に投げ掛けた言葉だったかもしれない。



「なんかさ、顔見なければ意外と平気!」



《……。 》



強がり?本音?



正直、自分でもどっちなのかわからない。


だけど、ひとつだけはっきり思っている事があるんだ。



「私が、仁の一番のファンになる。」



晶子は電話の向こうで無言になった。



「それで、1番の理解者になる。」




《……千秋ぃ。》



「そうしなきゃいけないんだよ。私が出した答えはイコールそういう事なんだよ。」



《……。》



もう一度目を閉じた。



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