キミのとなり。
“ガタンッ!”



私は店を飛び出した―



嘘だ!



嘘だ嘘だ嘘だ…



そんなっ……




《仁が事故にあった。今事務所から連絡あって……そっちに向かう途中でマスコミに追い掛けられて、無理矢理振り切ろうとしてバイクで横転したらしい…》



なんでっ…



なんでよ!



《とりあえず俺らも今から病院に向かうからっ!千秋ちゃんも来て!場所はっ…》



店の前でタクシーを拾い、慌てて乗り込んだ。



「○○病院まで!急いでっ早く!!」



「あぁっ……はい。」



タクシーは走りだす。



仁、大丈夫だよね!?



きっと病院に着くと、



“ドジッちまった”



なんて、また面倒臭そうに頭を掻く仁に会えるよね?



……ねぇ、仁。



そうでしょ!?



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