水に映る月
エレベーターで上階に上がり、3階で降りた。
門を開けると小さなポーチの向こうに、玄関ドア。
ユーナさんに「どうぞ」と促され、あたしは中に入った。
「お邪魔します。」
案内されたリビングルームで、ソファに座る。
“ソラ”と呼ばれた男の子が、不思議そうな顔で、あたしを見た。
「かぁしゃーん、こぇ、だぇ?」
あたしを指さして、男の子が訊いた。
カウンターキッチンの中から、ユーナさんは
「母さんのお友達♪」
と、答えていた。