水に映る月
 

子どもは、すきじゃない‥

あやし方とか分かんないし‥



取り繕ったような笑顔を男の子に向けて、あたしは黙っていた。


キッチンから出て来たユーナさんは、湯気の立つティーカップを二つ、テーブルに並べた。


「ソラは、こっち♪」


オレンジジュースの入ったプラスチックのコップには、取っ手が二つ付いている。


ユーナさんは、そのコップを男の子に手渡して、


「ソラはテレビ見ててね♪」


と、テレビを点け、トムとジェリーのDVDを流した。


そして、あたしが座っているソファと対面しているソファに腰掛けた。


「何から話そっか‥。」


お砂糖を紅茶に注ぎながら、ユーナさんは呟いた。


 
< 230 / 370 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop