ETERNAL CHILDREN ~永遠の子供達~

 無垢な少女を、フジオミは憐れに思った。
 そして、彼女を欺き続ける自分も、憐れな人間であると、痛感した。
 可哀相なマナ。
 可哀相な自分。
 可哀相な人間達。

 何という愚かで憐れな生命体。

 それでも、生き続けねばならないのか。
 もうどこにも、救いすらないのに。
 絶望と孤独とを携えて、滅びの瞬間まであがき続けねばならないのか。

 なぜそれが、自分達でなければならないのだろう。

 犯した過ちなら、それをしたものが携えていけばいい。
 それをしたものが足掻けばいい。
 なぜ今、自分達が過去の人間のための贖罪を背負わねばならないのだ。
 現状に溺れ、誰も未来を視ようとはしなかった結果が、これか。
 答えの出ぬ問いを、それももうあきらめでしか、自分達は迎えられない。

 怒りをおぼえるには、フジオミはたくさんのことをそうとは知らずにあきらめすぎてきたのだ。



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