初恋-運命の恋人-


「ところでさ、何でタクはこの学校来れたわけ?」


話に一段落つき、ミルクティーを飲んでいるとヒナノが話題を持ち上げた。
その話しは前々から私も気になっていた事。
タクはぶっちゃけ見た目が馬鹿そうでとてもこの学校に入れるような学力は持って無さそうに見える。


「俺サッカー推薦だし」


私とヒナノ、それにクルミまでもが固まった。


「まじ!サッカー少年?」
「人は見た目では判断出来ないね…」
「お父さんが言ってたのってタクくんだったんだ…」



クルミの「お父さん」という言葉に全員がクルミを見る。


「クルミの父さんはこの学校の理事長」


困っているクルミの代わりに、ツーくんが答えた。


「すごっ…」
「何でツーくん知ってるの?」
「幼なじみだし?」



またもや意外な関係が判明し、なんとなくみんなの暴露大会が始まった。



< 8 / 23 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop