誘拐犯は…神様だったのです!



「だとしたら、大変申し訳ありませんでした」


「…え?」


そう叫び頭を深々と私に向かって下げてくる


「紫音様の花嫁だと、知らなかったとは言え、悪い言葉をぶつけた事を謝ります」


「………」


「改めて言います。初めまして、花嫁様。俺の名は雷神。2つ名をトールと言います」


「………」


「これから…色々とよろしくお願いいたします」

「え…あ、は…ぃ」




その時のトールさんは、怯える私に向かって


とても強い口調でいい放ち



黄金のような髪の毛を揺らすと同時に綺麗な瞳に私を写していた―――……



















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