誘拐犯は…神様だったのです!




「……あ」


ツヴァイさんの手…冷たい


紫音さんとは少し違う感覚にチラとツヴァイさんを見ると触れていた手を離し息をはく



「紫音様は…呆れますね。せっかく上手くいっていたので私も安心していましたのに…」


「あ、はは…」


「とりあえず、座って下さい。すぐに冷やす物を持ってきますので、私で良かったらお話を聞かせて下さい」


「…ツヴァイさん」


「私も、モノ様同様…凜様の味方ですから」


「………」


ツヴァイさんってば…


「はい…ありがとう、ございます」


「いえ、ではお待ちください」



頭を下げられ、それにつられるように頷くとツヴァイさんは颯爽と部屋を出ていってしまった








「………」


はぁっ……また、ツヴァイさんに迷惑をかけちゃったな


ツヴァイさんにはここに来た時からお世話になってばかり


本当に感謝してもたりない。


いつか、ツヴァイさんに恩返ししたいな


そんなことを思いながら、私はツヴァイさんが来るのを待っていた









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