誘拐犯は…神様だったのです!





思いもしない出会いに私はただそれを呆然と見えなくなるまで見つめるしか出来ない



同じ、人間同士…仲良くか…

沙優さん、だったけ…とても、とても優しそうな人だった


そして、扇李様も見た目はどこか紫音さんに似ていて威圧的だけど


沙優さんに触れる時の目は想像出来ないほど優しい



本当に…羨ましい。お互いを理解して、愛しあってる姿に…

なんだか…自分達は…と、思うとチクリと胸が痛い



はぁっ…なんか、あの二人をみたら一方的に紫音さんを思う私ってなんなんだろう


信じるとか…ただの綺麗事だったのかな…


海鈴さんと話した時は、信じるって決めたけれど


今の出会いで、私の気持ちは…今にも崩れそうなくらいになってる



もう………諦めようかな


待っても、待ち続けても来てくれない



あの二人をどんなに羨ましいと感じても私には遠い夢なんだ


「…………」



ねぇ、おばあちゃん…おばあちゃんなら…どうする?こんな時…おばあちゃんなら…どうするんだろう



それでも、待て?それとも、諦めろ?


どうなんだろう…なんて…


亡くなってしまったおばあちゃんにその答えを聞くことは出来ない


けれども、おばあちゃん…その姿を頭に浮かべれば何か答えが見つかるかもしれない



そんな思いで……私はただ、この先…どうすればいいか




ただ、ただ、長い時間……考えていた―――…




















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