誘拐犯は…神様だったのです!

原因









―――――――…
――――…




そして、同じ日の夜


月が高く登り外を美しい光で照らしたころ――…












「え?…あ、あぁ…そう、だったんですか」

「はい」



屋敷の庭で倒れた私は、たった今、目がさめ…海鈴さんに使えるメイドさんから用意されたホットミルクを飲みながら倒れた原因をきき



安心したもの、信じられない思いだった



「このような症状は初めてなのですか?」


「はい…私…あまり痛みとかないほうだったので」


「そうですか。個人差はありますからね。今回はたまたまでしょう。とにかく、ゆっくりお休みください」


「……はい」


実は…いきなり、体調が悪くなった原因は…女の子の日になってしまったからだ


天界に来て、慣れないことやストレスで今思えば1ヶ月以上来てなかったんだよね


そして、こんなに気分が悪くなるなんて意外だった


昔から痛みはなく、友達が同じ女の子の日には、寝込んで休む子がいて


私には理解出来なかったけど…いざ、なってしまうと辛いんだな


今も少し、痛いから…


「深界の夜は冷えますから、夜はしっかりと布団をかぶって寝てくださいね。体調がすぐれないと、海鈴様が心配されるので」


「はい、気をつけます」


そう言い、ミルクを口にすると部屋にノック音が響き


同時にドアの先から海鈴さんが顔をだし、私の姿をみるとホッとしたように笑う



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