誘拐犯は…神様だったのです!




「あー…ごめんなさい…否定は出来ません」


「はは、いいよ。僕が好きでやってるんだからね」


「あ、ありがとうございます」


「ううん、それよりもさ…凜にまだ言ってないことがあるんだ」


「あ、はい。なんですか?」


「ほら、僕の名前のこと…まだ言ってなかったから」



「あ」


そう言えば、いつか言うと言われてそのままだったんだ


海鈴さんは、私にグレンと言う名前で接してきた


でも実はグレンと言う名前は海鈴さんの弟であるグレンくんと同じ名前



本当にどうして、海鈴さんはグレンなんて言ったんだろう



ききたかった疑問に海鈴さんと同じように手すりに寄りかかると海鈴さんは大きく息をすい私をみる



「実はね、グレンと言うのは幼名なんだ。僕の一族は男児が生まれるとグレンと言う名前をつけ、王になったり、成長すると名前が変わるんだ」


「………」


「それで…凜と出会った時は異国から来た人間ってことにしたくてグレンって名乗った。嘘をついて悪かった」


そう、だったんだ……言われてみれば、グレンって名前のほうが怪しくないもんね



「花屋にいたのも、凜の仕事場に近かったし…いつでも口説けるようにって下心から」


「………あ」


「まぁ、落ちてくれなかったけどね。正直、その辺の男よりはイケてるから大丈夫って思ってたのに」


「…そ…それ、自分でいいますか?」



格好いいのは認めるけど……



< 580 / 616 >

この作品をシェア

pagetop