恋と上司の甘い相関関係
自分から言ったくせに、あたしは部長が結城さんを追い掛けないことに少しホッとしていた。


こんなこと初めてだ。部長と…


…拓海さんと、まだ一緒にいたいと思うなんて──…



「そんなに泣くと化粧がはげるぞ。…してないも同然だから別にいいか」



うぅ…こんな時までもイジワル……

だけど、やっぱり頭を撫でてくれる手は優しくてあったかい。



「こんなこと…誰も信じてくれないと思ってた…っ」



あたしのミスじゃないなんて言ったところで、言い訳にしか思われないことは目に見えてた。


だから我慢するしかなかったのだけれど──

それって結構キツかったんだ。


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