恋と上司の甘い相関関係
「……なんか悔しい」


窓から事務所の中をこっそり覗き、まだ何か仕事をしてる部長に向かってあっかんべーをした。



──この時すでに、

あたしは澤村 拓海の甘い罠にハマってしまっていたというのに。



それに気付かない鈍感なあたしは、さっき抱きついてしまった自分の手を見ながら、


「でも部長のカラダ…
抱き心地よかったかも……」


その感触を思い出す、ただの変態な女になっていたのだった。






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