恋と上司の甘い相関関係

会場に着いて車を降りたあたし達は、ちょうど同じタイミングで来た平岡さんと合流した。


普段着の平岡さんは初めて見るけれど一段と若く見える。



「あれっ、相川さん風邪?大丈夫?」



マスクをしているあたしに心配そうに声を掛けてくれる平岡さん。



「咳と微熱くらいで、そんなたいしたことないんですよ」


「そう?喉には生姜がいいんだっけ?ジンジャークッキーでも持ってきてあげればよかったね」



サラサラの黒髪を揺らして申し訳なさそうに微笑む平岡さんは、まさに天使か仏様のよう…!


あぁ…なんて優しいのっ!!


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