恋と上司の甘い相関関係
目の前にあったのは、イジワル部長サマのいつ見ても麗しいお顔。


──へ?あれ??

何で拓海さんが??


一瞬訳が分からなくて、あたしは目をぱちくりさせるだけ。



「とりあえずコレ換えてやるから待ってろ」



おでこに張り付いた冷えピタをペリッと取ると、拓海さんは新しいものと取り替えてくれた。



「あ…ありがとうございます…?」



えぇと……

たしかあたしは展示会にいて、三神さんと会って、ぶちギレてそれで……


って、あぁ──っ!!??



「ごっ、ごめんなさい!!拓海さ…っ!!」



事の顛末を思い出してガバッと起き上がると、頭にズキンと痛みが走る。


< 225 / 371 >

この作品をシェア

pagetop