恋と上司の甘い相関関係


再び19時過ぎのオフィス。

今日は風がないから、パソコンのキーを打つ音と時計の針が動く音しかしない。


静かな空間に二人きり。


それなのに、意外にもこの空気感は嫌ではなかった。


そして、この静寂を切り裂いたのは澤村部長。



「相川はまた自分の仕事終わらないのか?」


突然響いた色気のある声に、あたしは心臓が意味の分からない“ドキン”という音をたてたのを感じた。



「あ…はい、明日は休みだからミスがないかチェックしとこうと思って。
でも、もう終わります」



工場で働いてた時は不定休だったけれど、本社の人間は基本土日休み。

今日は金曜だから念のため、ね。


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