こちらミクモ探偵事務所3

ふつふつと怒りが込み上げてくる。
怒りに任せ、紘哉は冬也に殴り掛かった。

彼の拳を軽々と右手で受け止める冬也。
そして、ゆっくりと口を開いた。

「『後悔や復讐心を持たないで欲しい』だっけな」

「それは……!見たのか!?」

「何を?」

「惚けるな!おじさんの遺書だ」

「見るわけ無いじゃん。と言うか、そんなものあったんだ」

「……」

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