悪魔の花嫁
この二人、言う事まで意気投合している。

「だってぇ~~」

そんな二人に少年は情けない声を出すしかなかった。

外見は全く正反対なのになんでこんなに気が合っているんだろう・・、不思議だ。

被害者①は典型的な秀才タイプ。

華奢な身体にメガネ男子で、よく難しい本を読んでいる。

顔は結構奇麗な方だと思う、大きなツリ目が印象的で身体が小柄な分、女みたい。

何故か後ろ髪を少しだけ伸ばして尻尾みたいに結んでいるのが謎だけど、一番の謎なのはその尻尾の先が丁度当たる鎖骨に家紋みたいな痣がある事。

被害者②は育会系タイプ。

筋トレばっかりしている所為か体格が凄くいい。

背も高いから異様な威圧感がある。

スポーツ選手みたいな短髪の漆黒な髪も似合っていた。

傍から見ると男らしくてカッコイイと解釈されるだろう。

ただ・・・。

彼は瞳の色が片方違っていた。

右眼は普通だけど、左眼が白目が黒で、黒目が白。

初めて会った時、彼等の不思議に疑問を持ったけれど、少年は彼等に何も聞かなかった。




だってココは、








現世で不慮の死を遂げたものが集まる場所だから・・・・。




何があっても可笑しくない。
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