幼なじみじゃイヤなんだ。
「…9時まで寝る

「だめ。9時までには行っときたいの」

「どこに?」

「えぇっと…流瑠のサッカーの靴売っているお店」

「SPORTS CENTER?」

「うん。今からそこに行こう」

「え?なんで?」

「だって流瑠この間、サッカーの靴が欲しいって言ってたでしょ?やっとテストも終わったし、はりきって、遊びに行こう!そして、テストの事は忘れよう!!」

「…出来なかったんだ?テスト」

「…うるさい!誰のせいでっ!」

「俺のせいじゃないだろう」

「……」

「それにしても、はりきり過ぎだろ。こんな朝から…」

「えぇー。でも売り切れちゃうよ」

「そんな簡単に売り切れねーよ」




確かにこの間、サッカースパイクが欲しいとは言った。



でも、おかしい。あそこは桜の興味をそそる物は全くない。

俺は何時間いても飽きないけれど…。




< 129 / 606 >

この作品をシェア

pagetop