幼なじみじゃイヤなんだ。
中学からこの楽器をやっていて、何度も演奏会をやってきたし、もっと大きなホールでもやってきた。



でも、回数を重ねても、観客の前で演奏するというのは毎回緊張する。






集中!集中!






演奏中は絶対に絶対に他のこと考えないでよ!私。


3日前のことなんてもっての他。






「あれ?相澤さん今から?」






そんなことを考えながら、歩いていると、前方から声が聞こえてきた。





「あ、上坂くん…」





上坂くんは、クラスの男子数人と他クラスの女子数人と自由行動中だった。


< 341 / 606 >

この作品をシェア

pagetop