幼なじみじゃイヤなんだ。
「流瑠がそう言ったの?」


「…うん」


「そっか」





そんなこと、直接言われた事はない。


いつも、からかわれてばかりで褒めてもらったことなんて思い出せない。




でも、私の事そんな風に思ってくれていたんだ?


頬がどんどん緩んでいくのを感じた。





くつ箱の前で2人。





夕日がガラス張りの出入り口から差込み、まぶしい位に照らす。






「教えてくれてありがとう」






緩んだ頬のままの私を、上坂くんはじっと見つめていた。

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