変態教師と私。【完】
「そんなもんじゃ済まないわよ?叔父さんや叔母さんは、職を失い兼ねないわ」



「何で?」



「全国的に有名な病院の医者だからよ。叔父さんは医学会では上の人間だしね」



「社会は厳しい所なんだよ。ココちゃん」



…ハッ…。

どんな所だ。

酷い場所じゃん。

たかが有名な病院の医者だからって。



「…その噂、どこから出てるんですか」



―――リビングが沈黙に包まれて数分、濱浦が口を開いた。



「不確かだけど、神田組の息子って聞いたわよ?」



「わかりました。あそこなら…」



「待って」



濱浦は、神田に何かするつもりだろう。

策を言おうとした濱浦を止める。

これは、私がどうするか決めたい。
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