変態教師と私。【完】
■優しい変態

├一つ屋根の下




3日後、無事に揃って退院。

愛玲菜を間に挟み、濱浦と3人で手を繋いで歩く中、前には兄貴が車椅子に乗り、一緒に来たトモに押させて、冴都に荷物を持たせてる。



「あのね、断って良いんだよ?」



「俺に車を出させて、冴都先輩には甘いんだな」



冴都に声を掛けた筈が、トモから胸を痛ませる一言。

ただ、暇してたみたいだし、冴都も来るしでエスティマを出して貰ったのに。



「…酷いな;;」



「冗談だ。乗れ」



てか、兄貴は何で車椅子なんだ。

持って来てたジュニアシートを助手席にセットして、愛玲菜を座らせた。
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