変態教師と私。【完】
「すいませーん。段ボールに“キッチン2”と書いてるやつは、上にお願いします!」



「心愛、実家から持って来たキッチン道具には何も書いてねぇだろ」



「箱を開ければわかるでしょ;;」



そうだ。

お義父さんからの結婚祝いに頂いた調理道具のいくつかは、弘樹の実家からわざわざ遠回りして運んで貰ったから、何も書けずにここまで来たんだ。

書いといて貰えば良かった。



「ここママー!この鍋はパパのじゃないって!」



段ボールを開けまくる私の前に、愛玲菜が鍋を抱えて現れた。

…ナイスっ!!

この鍋が入ってた箱が、上のだ。
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