いじめられっ娘。



「つ、疲れた…。」


30分後。

やっと私は会長の肩もみから解放された。


「会長のサドー!」


今、生徒会長室には私だけ。

会長は、さっき生徒会室に用があるからと出て行った。


「そう言えば…私、生徒会の人たちと会ったことがないんだよね…。」


あれから一週間も過ぎてるって言うのに。

私は未だにここから出させてもらったことがない。

生徒会の人も全然ここには立ち寄らないみたいだから、私は全然会ったことがないんだ。


「会ってみたいなぁ…。どんな人たちがいるんだろう…?」


密かに、友達が出来るかも、と淡い期待を抱いている私。

私には、この学校に友達がいない。

男子から苛められて、女の子は皆知らんぷり。

誰も…私に声をかけてくれる人がいなかった。

私も…女の子達に話しかける勇気なんてものも、持ち合わせていなかったんだ。





< 30 / 67 >

この作品をシェア

pagetop