いじめられっ娘。
「つ、疲れた…。」
30分後。
やっと私は会長の肩もみから解放された。
「会長のサドー!」
今、生徒会長室には私だけ。
会長は、さっき生徒会室に用があるからと出て行った。
「そう言えば…私、生徒会の人たちと会ったことがないんだよね…。」
あれから一週間も過ぎてるって言うのに。
私は未だにここから出させてもらったことがない。
生徒会の人も全然ここには立ち寄らないみたいだから、私は全然会ったことがないんだ。
「会ってみたいなぁ…。どんな人たちがいるんだろう…?」
密かに、友達が出来るかも、と淡い期待を抱いている私。
私には、この学校に友達がいない。
男子から苛められて、女の子は皆知らんぷり。
誰も…私に声をかけてくれる人がいなかった。
私も…女の子達に話しかける勇気なんてものも、持ち合わせていなかったんだ。