私のヒーロー。
それから20分くらい話をした。




私の両親の話なんかもちょっとだけした。




人に話すのが嫌だと思って今まで話してこれなかったことが、




意外にすんなり口から出た。




とても安心して話せた。










「もう帰っていいぞ。」




「え?」




「お店の人には俺から言っとくから。




あなた達が思ってるような悪い奴じゃないって。」




「・・・・・ありがとうございます。」




お礼を言った瞬間涙がこぼれた。





「自分の事をいらない奴なんて思うなよ、絶対。」




久しぶりに人の温かさに触れた気がした。








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